2010年4月26日 【ベトナム】 変化への気づきと情報の鮮度について Brain Works Asia co.,Ltd ディレクター 中嶋 和雄 最近、日本からビジネスで来られる人の中でも、 数年前に来たことがある人も増えてきているが、口を揃えて仰られるのが、 随分と変わったねえ、という感想である。 こちらに滞在しているとなかなか気づきづらいものであるが、確かに1年半前に 自分自身が赴任してからを比較しても、大きく変わっている。 先日のブログでも言及したが、旧正月ということ一つとってもあてはまる。 赴任前に周囲に聞かされていたのは、こちらでは市街が閑散としていて、 どこもサービスがやっていないから大変だ、と。 ところが実際は、昨年も今年も、生活について困ったことはない。 ファーストフード店は正月に関係なくやっているし、コンビニエンスストアも 普通にサービスをしている。タクシーも簡単に捕まえて移動できる。 更には、旧正月を祝うホーチミン中心街で行われる花祭りなどは 連日、大勢の人で賑わっていて、閑散としているような雰囲気はない。 また、インターネットの事情や電気供給の問題にしても、数年前は 確かにひどい状況であったが、ここ1~2年は確実に改善に向かって、 少なくともオフィス事務やサービス業を営むには十分に実用できるように なっているのが事実である。 それ以外にも、道路整備の進展、オフィス街の賑わい、ベトナム人の 服装など、周囲を見渡してウォッチングすればすぐに見つかる。 特にホーチミンのような都市部ではどんどん先進国のサービスや習慣が 取り入れられており、変化の速度は私たちが思う以上に早いのだ。 ベトナムはそれだけ、急速に変わっている、ということだ。 わずか1~2年前のことすら、既にベトナムの実態と大幅に変わっている ことが多々ある、ということである。 つまり、ベトナムにおける過去の情報は、ビジネスにおいて価値を失う 速度が速まっていると言えるのではないだろうか。 私たちは『ベトナム成長企業50社』をはじめ、ベトナムの事情を伝える書籍を 毎年シリーズ化して出版している。それだけ、変化のあるベトナムの事情を 伝えていくことに価値があるからである。 また、過去のものと並べて見れば、時代の変化も感じ取ることが出来る、 という利点もあるのだ。 今後も、確実に、ベトナムの現地情報、特にベトナムローカルのマーケットに 根ざした生の情報を、高い鮮度でお届けしていく。
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