日本企業(モノづくり編)紹介
株式会社ジーニーズアニメーションスタジオ

 


3DのCG映像を使ったショートキャラクターアニメーションの制作で
国内はもとより海外からも注目されるプロダクション



 
 設立からわずか7年で300以上の映像プロジェクトを手がける

 JR浜松町駅からほど近い港区芝大門にオフィスを構える株式会社ジーニーズアニメーションスタジオ(以下、ジーニーズ)は、コンピュータグラフィックスを使った映像コンテンツの制作を手掛けるクリエイティブプロダクションである。社員数20人に満たない小規模な組織でありながら、そこから生み出されるCG作品の質と量は他のプロダクションの追随を許さない。例えばフルCG映画もメインプロダクションとして制作しながら、さらに30分を26話のテレビシリーズも制作中(2011年公開)。他にもディズニーチャンネルで好評を博した「ファイアボール」やNHKの「BSデジタルどーも」、VFX技術が話題になった映画「食堂かたつむり」なども制作していて実際に作品を目にしたという人も多いだろう。平成14年に設立された若い会社ではあるが、新進気鋭の映像監督らにも支持され、すでに300以上のプロジェクトと向き合ってきたという実績を持つことがジーニーズの誇りである。


 3DCGのショートコンテンツに特化した映像作品を創る

 CGをビジネスの手段とするクリエイティブプロダクションはいくつもあるが、ジーニーズが他社と一線を画するのはCG作品の中でもストーリー性のあるショートキャラクターアニメーションに特化して制作を行ってきた点である。ショートアニメーションとはその名の通り、1~5分程度の短い時間の中でひとつの物語を進行させる作品のことだ。日本ではあまり馴染み無いが、海外のCSチャンネルなどでは放映番組の幕間で予告的にショートアニメーションがよく挿入される。この予告映像は短時間で物語の要点を視聴者に伝えることを目的としており、その完成度によって視聴者の興味に大きな差が出るという。それだけに海外の映像業界ではショートアニメーションの持つ意味は非常に大きく、実際にひとつの市場が形成されているほどだ。ジーニーズの場合、このショートアニメーションの3DCG制作分野で国内トップクラスのノウハウを持ち、しかもディズニーのような大手を通じて海外でも十分に認知されているのが強みである。


 テレビ・映画・ドラマ・CMと活躍の舞台を選ばないのが魅力

 3DCGを使ったショートアニメーションだが、それが活躍する舞台は枚挙に暇がない。例えば国内であれば短い時間で視聴者の心を捉えるCM・PV映像などはショートコンテンツの持ち味を発揮しやすいシーンといえる。またどんな長編作品も短編映像の積み重ねにしか過ぎないとも考えている。これらの映像を作る場合、ジーニーズではクライアントや映画監督に対しては、CGのプロでありながら「上から目線」での発言はしないようにしている。同じ目線で依頼内容に味付けし、最高の作品を世に送り出すことを心掛けている。依頼に対して、プロとしての引き出しからアイディアは提案するが、押し付けたりはせず、時にはCGを使わないことさえも提案するという。映像業界では制作の流れにプロダクションごとの差は出にくいものだが、ジーニーズの場合、海外のコネクションも上手く活かして、またクライアント・映画監督を納得させる作品を作り上げているのが特長である。




【企業紹介】
■社名:株式会社ジーニーズアニメーションスタジオ
■創業:2002年
■代表:代表取締役 川嶋洋樹
■従業員数:16名
■本社住所:東京都港区芝大門2-11-16 YSビル
■TEL:03-5402-5117
■URL:http://www.jinnis.com/
■事業内容:コンピューターグラフィックスを使った映像制作
※詳しい情報は、株式会社カナリア書房の『ニッポンをリードする企業たち チャレンジングカンパニー モノづくり編』
に掲載されています。



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