日本企業(モノづくり編)紹介
株式会社ミツモリ

 


紙のスペシャリストだから実現できた 高品位かつ低価格なワンストップサービス


 
 紙の供給から企画、印刷、配送までを一貫して提供

 名古屋市に拠点を置く株式会社ミツモリは1965年の創業以来、卸売業を中心に紙のプロフェッショナルとして活動を続けてきた企業だ。「長年培ってきた紙に関する豊富な知識とノウハウをベースとして、お客様の多様なニーズに対応できるシステムを構築しています」と語るのは、創業者であり現在も代表取締役社長を務める三ツ森平介氏。その言葉通り、同社では紙の供給から企画・制作、印刷、加工、配送までを自社内で一貫して手掛けるワンストップサービスが大きな特徴となっている。
 ワンストップサービスのメリットは、発注者が制作物のイメージを伝えるだけで印刷済みの製品を指定した場所・期日に届けてくれる利便性に加えて、低価格かつ短納期に対応できる点が挙げられる。印刷のみを行っている業者の場合、紙の発注をはじめ断裁や製本などの加工も外部業者に依頼するため、どうしても納品までに時間がかかり、外注費用の上乗せによるコスト増が発生してしまう。一方、ミツモリは紙の卸売業として常に在庫があるのはもちろん、自社内に各種印刷機械や無線綴機・中綴機などの加工設備を完備。専用貨物車による迅速な配達や地域ごとへの個別発送にも対応しており、こうした取り組みが顧客からの支持を得ているポイントといえるだろう。


 多様なニーズに応える高度な印刷技術

 ミツモリのビジネスでもうひとつ注目したいのが、高度な印刷技術だ。同社では特殊紙への印刷や短納期対策として今年2月に新たに導入したLED-UV機や菊全判4色機など平台6台に加え、2台の4色オフセット輪転印刷機を完備。パンフレットから雑誌や書籍に至るまで、さまざまなニーズに対応してくれる。
 また、業界トップクラスの高精細印刷が行えるのも大きな特徴だろう。同社にはオフセット印刷1級技能士であり、取締役部長を務める成田祐司氏が在籍。成田氏の高度な印刷関連の知識や技術は、工場長をはじめ優秀なオペレーターたちに受け継がれており、金属が持つ独特の質感や水の透明感まで忠実に再現することができる。その技術力は、印刷機材メーカーの日本アグフア・ゲバルト株式会社が主催する「スブリマプリンティングコンテスト」で数多くの受賞歴を持つことからも明白だ。
 さらにミツモリでは、紙の卸売業としてオリジナル製品の販売にも注力している。そのひとつが、近年の個人情報保護で需要が拡大している偽造防止用紙「コピ出字ペーパー」だ。これはコピー機による複写偽造を防止する用紙で、コピー用紙サイズだけでなくA全サイズやB2サイズの大判でも、両面にコピーガード機能を持たせているのが特徴。加えて、コピーした際にロゴや企業名などが浮かび上がるオリジナルデザインの偽造防止用紙を低コストで製作できるのも、高度な印刷関連の技術と設備を持つミツモリならではといえる。紙のプロフェッショナルとして、紙の供給から印刷まで幅広いニーズに応えてくれるミツモリ。これからも培ったノウハウと高度な印刷技術を活かして、さまざまな分野で紙と印刷の新たな可能性を見出してくれるだろう。




【企業紹介】
■社名:株式会社ミツモリ
■創業:1965年
■代表:代表取締役社長 三ツ森平介
■従業員数:60名
■本社住所:愛知県名古屋市西区城西4-8-5
■TEL:052-524-1346
■URL:http://www.mitsumori-corp.jp/
■事業内容:<紙部門>洋紙、和紙、板紙等の卸売
        <紙製品部門>OA洋紙、荷札、テープ、美術印刷品等の製造販売
        <印刷部門>カタログ、ポスター、出版物、商業美術印刷等の印刷・加工
※詳しい情報は、株式会社カナリア書房の『ニッポンをリードする企業たち チャレンジングカンパニー モノづくり編』
に掲載されています。



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