日本企業紹介
有限会社神戸システムプロダクツ

 


教育とITを高次元で融合
海外在住者対象のオンライン語学講座


 障がい者向けIT教育に実績
 
1995年1月、阪神・淡路大震災が発生。有限会社神戸システムプロダクツ(以下、神戸システムプロダクツ)は、そのわずか3ヶ月後に産声を上げたソフトウェア会社だ。当初は各種業務システムの開発を事業の柱としていたが、近年はオリジナルソフトの開発に注力。「教育」をテーマに「教育システムサポート企業」を標榜し、パソコン講座の講師支援や教材開発、eラーニング(パソコン、インターネットを利用した教育)ソフト開発などを行っている。障がい者対象のIT教育には定評がある。大阪府が障がい者のIT利用促進を目指して整備した施設「大阪府ITステーション」で、2004年のオープン当時から各種講座を担当。企画提案から講習実施までを担っている。また、職業能力開発校においては、ウェブカメラや会議システム、eラーニングソフトを利用し、遠隔地や重度の障がい者を対象にテレワーカー養成講座を実施。障がいを持つ人の在宅就労を数多くバックアップしてきた。

 日本語教育ソフトを開発
 
オリジナルソフトの開発を進める中で、外国人向けの日本語教育ソフトを探していた日本語教師たちの求めに応じ、日本語教育ソフトも開発した。日本語を習得する上で難関とされる動詞の活用に焦点を当てた「日本語まなびや(動詞活用編)」は、英語・中国語・韓国語の3 言語に対応したディスクインストール版(19万8000円・税別)と、世界的に使用されている日本語の教科書「みんなの日本語」中の全動詞を採録したCD版(1言語対応、4800円・税別)をラインアップ。正しい音声を繰り返し聞いて、反復学習が可能だ。動詞活用編に続いて、形容詞活用編も開発中だという。また、ひらがなとカタカナの読み・聞きのトレーニングソフト「かなカナ」(8000円・税別)も販売。「かなカナ」はゲーム性を盛り込んだ楽しい内容で、「楽しみながら学ぶ」をコンセプトとする神戸システムプロダクツならではのユニークな教育ソフトといえる。

 オンライン日本語講座﹁jp—lesson﹂
 
日本語教育ソフトの開発を通じて、ITを活用した日本語教育の市場性に着目。外国人向けの日本語講座「jp—lesson」を開講した。日本人講師がインターネットを通じて海外在住の受講生にマンツーマンレッスンを行う。完全予約制で、テキストはサイト上にPDFファイルで用意されており、受講者自身が講座1回ごとにダウンロードする。受講料は1時間当たり約2000円。現在のところヨーロッパの受講生が中心だという。日本の伝統文化やサブカルチャーに興味を持つ外国人は多く、海外における日本語学習熱は高まるばかり。さらに、看護・介護の分野でインドネシアからの人材受け入れが始まるなど、今後高度な日本語教育が必要となってくる場面は一層増えそうだ。こうした動向をにらみ、現状は個人受講のみのオンラインレッスンだが、今後は学校などを対象とした団体受講の可能性も模索する。加えて、日本文化の魅力を発信するポータルサイトを設け、より多くの外国人に日本に興味を持ってもらうことで、受講増につなげたい考え。拡販に向けて、広報戦略を練っていく。

 
 
【FOCUS】

 神戸システムプロダクツの会社概要には「われわれはエデュテイメントカンパニーです」の文字が躍る。「エデュテイメント(edutainment)」とは、education(教育)とentertainment(娯楽)との融合による新語。文字通り、「楽しく学ぶ」の意味だ。

  エデュテイメント精神は、開発製品や提供サービスの随所に表れる。工夫を凝らしたオリジナル教材で受講生を引きつけ、各地のパソコン講座で、エンターテイメント性を備えた講師陣が指導にあたる。底流には、楽しく学ぶことこそが、教育において最も大切なことであり、語学習得に大きな成果をもたらすという考えがある。そう信じて、神戸システムプロダクツは今後もエデュテイメントカンパニーとしての道を歩み続ける。

【企業紹介】
■社名:有限会社神戸システムプロダクツ
■創業:1995年4月
■代表:代表取締役社長 木山恒彦
■従業員数:5名
■住所:兵庫県神戸市中央区北長狭通5-5-10 2F
■TEL:078-366-3512
■URL:http://www.k-s-p.co.jp/
■事業内容:教育系ソフトウェア開発サービス
         IT教育・講師支援サービス
         パソコン教室運営サービス
※詳しい情報は、株式会社カナリア書房の『ニッポンをリードする企業たち チャレンジングカンパニー』
に掲載されています。



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