日本企業紹介
ゼネラルパッカー株式会社

 



「創造と挑戦」で包装文化を支え続けて50年
独自技術と高い付加価値で更なる進化を続ける



 多様な機能を実現する自動包装機専門メーカー
 
スーパーやコンビニの棚に並ぶ食品類を包む外袋の形状、デザインは実にさまざまだ。商品を安全に保護し、品質を維持するだけでなく、外観や情報で消費者をひきつけるなど、包装はメーカーと消費者をつなぐために多くの役割を担っている。ゼネラルパッカー株式会社は、このように多様な機能が求められる包装を実現するための自動包装機専門メーカーだ。1961年の創業以来、お菓子メーカー向けを皮切りに、製粉会社をはじめとする食品メーカーへと取引先を広げ、特に製粉・菓子をはじめとする「ドライ業界」向けの給袋包装機械の分野ではトップシェアを占める。

 顧客の要望に応え続ける
 
「当社にとってお客様は先生。常にお客様からの『こういうことができないか』という要望に応え続けてきた結果、今がある」と語る、代表取締役社長の梅森輝信氏。その思いは、製造した機械を、作る側の思いだけを込めた「製品」ではなく、使う側に立ってそのニーズに応える「商品」と呼んでいるところにも表れている。とくに大きな飛躍のきっかけとなったのは、1975年にかつお節メーカー向けに開発した、商品を劣化させずに小分けに袋詰めする全自動ガス充てん包装機。削ったかつお節は、短時間で酸化して黄色く変色してしまう。この課題を解決するために、酸化を抑える不活性ガスを瞬時に袋の中に入れたうえで削り節を詰め、包装する技術を生み出し、またたく間にかつお節メーカーを席巻。削り節包装機の分野でほぼ100%のシェアを占めることになった。

 高度化するニーズを可能にする独自技術
 
近年、社会の要請や生活者のライフスタイルの変化により、食品メーカーが包装に求める機能はますます高度化している。そのニーズに応えるために大きな役割を果たしているのが、創業以来培ってきた独自のロータリー式包装技術。給袋、ガス置換、チャック付き製袋などメーカーから求められるニーズを複数の工程に置き換え、しかもコンパクトに包装することを可能にしている。4000億円ともいわれる包装機械市場の中で、特に高い付加価値を持つ商品の包装のことなら、ゼネラルパッカーへ、という高い信頼性を獲得。「人口減少時代に入り、食品そのものの消費量は増えない中で、業界も淘汰の時代に入ることが予想されるが、当社のように高付加価値包装に対応できるメーカーはますます求められる」と自信を見せる。

 成長市場と海外に新たな活路
 
現在、少子高齢化時代を見据えた新たな成長戦略を描く。その一つが、医薬品やペットフード、健康食品など今後大きな需要が見込まれる成長市場への展開だ。すでに、医療分野向けでは点滴用の輸液を袋詰めする機械などを納めているほか、世界的なペットフードメーカーとの取引も拡大しつつある。また、輸出の強化にも取り組む。欧米や東南アジア向けに、すでにペットフードや冷凍食品などの包装機械を中心に受注が増えているが、「富裕層人口が多い中国は巨大な市場になる」と将来をにらむ。「より安全で、使いやすく、そして美しく」。時代に合わせてさらに進化し続けてきた包装ニーズに、これからも技術と人の両輪で応え続けていく考えだ。

 
 
【FOCUS】

  ゼネラルパッカーが得意とするのが独自のロータリー式包装技術だ。もともと包装が機械化される前は、フィルムを素材に作られた袋に手作業で商品を詰めていた。この作業を自動化するために開発されたのがロータリー技術。袋を取り、口をあけ、食品や粉を入れて封をするまでの作業を一つ一つ分解し、その個々の動作をさせる機構を円形状に配置。商品が一周する間に完成品が出来上がるという仕組みだ。当初は、コンパクトな場所でより作業を効率的に自動化する手法として導入されたが、さまざまな工程を円周上に配置できる強みを生かして、より高度化した包装ニーズに応えるための技術として今なお現場で活躍し続けている。

【企業紹介】

■社名:ゼネラルパッカー株式会社
■創業:1961年12月
■代表:代表取締役社長 梅森輝信
■従業員数:109名
■住所:愛知県北名古屋市宇福寺神明65
■TEL:0568-23-3111
■URL:http://www.general-packer.co.jp
■事業内容:各種自動包装機・荷造用機械及び周辺装置の製造・販売・修理、それに附帯する一切の業務
※詳しい情報は、株式会社カナリア書房の『ニッポンをリードする企業たち チャレンジングカンパニー』
に掲載されています。



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