アジアブログ

 

 

2009年5月25日
「ゴルフ人口の増大に見るビジネスの可能性」

ブレインワークスグループ CEO 
近藤 昇


 日本がかつてそうだったように新興国が経済発展していく様を見るのは、刺激になるし、ワクワクする。


  ここベトナムでも、日々、生活が豊かになり、先進国でもぜいたくの部類になる買い物やサービスの利用、スポーツなどに変化を感じる。


  今回はゴルフ人口に見るベトナムビジネスの可能性を考えてみる。







 
   


 ホーチミン市の近郊には、現在、ゴルフ場が4つある。


  ベトナム全体を見ると、3年前は約10のゴルフ場があったが、今は、倍増している。 そして、今後の計画では更に倍増。近い将来、約40ぐらいのゴルフ場が稼働することになりそうだ。ホーチミン市内と近郊には計画中のものもあるが、今のところは、数年前からゴルフ場は4つのまま。






 
   



 数年前、メンバーでなくても土日にエントリーは余裕でできたものだ。


平日は、ほぼ貸切と勘違いするぐらいプレーヤーがまばらなことも多かった。しかし、ここ1年ぐらいは、土日はメンバーでも予約が取れないことも多いと聞く。


  私たちは、ビジターなので土日のエントリーはほぼ困難。実際、ゴルフ場で実感することはベトナム人のゴルファーが急増していることだ。韓国人や日本人も増えてはいるが、所詮、駐在の人や観光客だから、数の増え方は大したことにはならない。まして、この大不況下においては帰国組が増え、しばらくは減り続けるだろう。





 
 
 
 



 もう随分遠い話だが、日本の高度成長期のゴルフビジネスは絶好調だった。


  ビジネスの必須アイテムとして、商社や不動産、建設関係をはじめ、営業や、接待で定番とされていた。接待の場としてのみ見れば、その方法の賛否はあるにしても、ゴルフを共にすると、商談は間違いなく進展する。


  数回のオフィスでの商談が1回で済む。それだけ密度が濃い。ここベトナムでも、単なる遊び(まだまだ大衆化はしていない。超高級なスポーツである)ではなく、ビジネスの場としてゴルフが増えつつある。この様は、まさしく日本が高度成長期に経験した現象である。


  こんな視点で、ゴルフを見ているとこの国のポテンシャルの大きさがわかる。ちなみに、日本はピークを過ぎて減ってきているとはいえ、いまだに、2000を超えるゴルフ場がある。ベトナムの人口を考えると、日本の数とまではいかないにしても、40程度で収まるはずがない。事実、隣国のタイでも現在250ぐらいのゴルフ場があるし、首都バンコクには約50のゴルフ場がある。こんなことを考えていると、ゴルフビジネスだけでも相当な可能性があると言える。







 
    



 当社でも、経営者仲間との交流のために、定期的にゴルフコンペ&ビジネス交流会を開催している。ベトナム人経営者の参加者も増加傾向にある。


  ホットな国で、ホットな商談のきっかけがいくつも生まれている。まだまだ、ゴルフが上手な人が少ないが、急速にベトナム人のゴルフ人口が増えるのは間違いないと実感する。


  最後になったが、なにせ、灼熱の国。日本人が、ホーチミンでゴルフするときには、くれぐれも、事前の体調チェックは怠らないようにして頂きたいと思う。脱水症状には、特にお気をつけて。









著作権について

本サイト内の記事、コンテンツ類の無断転載、複製および転送を禁じます。このような運営の妨げになる行為に関しては、損害賠償を求めることがあります。