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2012年11月9日 【シンガポール】
シンガポールの日本ブームには驚き!


ブレインワークスグループ CEO 
近藤 昇




先週末に、ホーチミンからシンガポールに飛んだ。
一番の目的は、「Oishii JAPAN 2012」を視察するためだ。
同時に、知人や現地で活躍する経営者にもお会いした。
今までも何回も足を運んでいるが、一言で言うと、
今回ほど『日本の強み、価値』を感じたことはなかった。



空前の日本食ブームだと、
飲食ビジネスのパートナーからも事前には聞かされていたが、
実際に肌で感じると単なる聞いた話ではなく
実感として真実にかわる。
やはり、百聞は一見にしかず、だ。
ラーメン屋はいうまでもなく、
焼き鳥、鍋、居酒屋など日本食のオールジャパン状態。
今までは日本を感じるアジアといえば、
バンコクや台北だったが、
シンガポールもいよいよ仲間入りを果たしつつある。
そんな実感がする程、『日本』を感じられるようになりつつあった。



 





現地で会った多くの方のお話をまとめると、シンガポールは絶好調。
世界経済が停滞する中、リーマンショックからいち早く回復。
今や絶好調の景気と、1人当たりGDPの高さで有名なリッチな消費者が
本物を求める時代が始まったようだ。
本物志向になればなるほど、選ぶサービスや商品は日本に行き着く。
この傾向は数年前から始まり、今は加速度的に拡大しているという。
こういう話は、日本人として純粋にうれしい。
自信を失いかけている日本人に、勇気を与えてくれるのではないか。

  

 



日本の店が集まるジャパンタウンらしき場所にも足を運んでみた。
大手の日系スーパーである「MEIDI-YA」を基点に数多くの飲食、
あとは北海道の物産館もあった。
お客さんとの食事は沖縄料理屋。
シンガポールに対しては私も随分前は先入観が多かった。
街並みは東京などの大都市以上に洗練されていると感じることもある。
そんなシンガポールでもサービスレベルは日本に比べて格段に低い、
と聞かされても、にわかには信じがたい。
私もシンガポールに行ったことがないときはそのひとりだった。
実際に行けばすぐに気づく。
ベトナムなどよりはよほどましだが、
日本のレベルに比べて乖離がありすぎる。
今回の短期訪問ではおもてなしレベルの改善は
マクロではまだそれほど感じることはなかった。
一方で、ミクロでは胎動を感じた。
いよいよ、本物の日本食レストランがおもてなしもセットで持ってくる。



“日本のおもてなしがいよいよシンガポールに”



ようやく始まったかという印象。

 


 

 




中でも、期待感が高まる店を見つけた。
知人に紹介してもらった「塚田農場」の美人鍋店だ。
コラーゲンたっぷりの鳥の鍋も絶品だったが、女性店長には驚いた。
聞けば入社3年目とのこと。
彼女のハツラツ感、躍動感とエネルギッシュさに
日本の若者も捨てたものではないと安心したと同時に、
こういう若者が海外に出てきて欲しいと切に願う。


 

 


最大の目的であった「Oishii JAPAN 2012」では、
数十人の方々と名刺交換。
実に収穫の多い視察となった。
日本のおいしさをシンガポールに、というテーマだが、
実際は地方の物産館そのもの。
その中で一番の実感は、都道府県単位での温度差。
当然、今回参加している方々は、皆、熱い想いをもたれている。
何かひとつでもチャンスをつかもう。
そういう気持ちが自然と伝播して、気持ちが高ぶる展示会だった。
民間であろうと官であろうと熱き想いをもった人が集まることが最も重要。
我が想いにも確信を持つことができた。



次は、この「Oishii JAPAN 2012」をホーチミンで、
そして「おもてなしJAPAN」をシンガポールで開催したい。
このイベントが実現できる頃、シンガポールは最終段階に達するんだろうと思う。
ベトナムも確実に階段を上り始めた。
ベトナムはベトナムのやり方で進むだろうと思うが、
シンガポールの進化にベトナムやこれからの東南アジアは、
学ぶことは沢山あると再認識できた。
実は、最も学ぶべきは日本人自身かもしれない。


 






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