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2011年2月14日 【ベトナム】
ベトナムの一大イベント


ホーチミン現地留学生
川村 敦



この2月の初旬に、何も知らずにベトナムにきた人はきっと驚くと思います。
というのは、この時期は、一年における一大イベントである、テト(旧正月)休みだったからです。
日本と違って、旧暦の新年を迎えることがベトナムにとって、大切な日。
そんな日をベトナムで過ごすことができました。

新年を迎えるにあたって、日本と同じく家の大掃除から始まります。

そして、これも日本とおなじみのお年玉(ベトナムでは「リシ」と呼んでいます。)
親族、親戚間同士で、お年玉を渡しあうのはおなじみですが、
日本と違うところは、年下だけでなく、年上の方にあげるということ。
ベトナムは、きっと、日本人が想像している以上に、年上の方を敬く文化が根強いからでしょうか。
少しベトナム人が羨ましく思えました。
私が日本で年をとっても、毎年お金が減る一方で、決して誰もくれないですからね。



 



日本では、正月といえば、おもちや、お雑煮、お節料理が思い浮かびますが、
ベトナムでは、中に、たまごが入っていて、もち米でできたもの、つけもの、
豚肉でできたハムみたいなもの?と簡素ですが、これが案外おいしいものです。






また、日本では、先祖の魂が戻ってくるのは、お盆ですが、
ベトナムでは、どうやら、このテトに先祖の魂が戻ってくると言われています。
各家庭は、先祖のために、また、亡くなった親族のために、食事を出します。
そうしないと、先祖が帰ってご飯を食べることができないからです。




これも、日本とまったく違う正月の祝いかたのひとつ。
ベトナムでは、各家庭の家の前に、色鮮やかな花を飾ります。
テトの期間中に、HMCの目抜き通りでは、花まつりが開催されていたおり、
私もベトナム人の友達と一緒にいってきました。
1~2kmほどの道に、あたり一面、多様で、きれいな花が、あふれんばかりに飾られています。
しかも、どの展示方法にも工夫やデザインが施されており、
きっと、みる人を感動させずには、いられません!



 


どうやら、旧正月は、ベトナムにおける、あらゆる歴史・文化が結集した一大イベントらしいです。
そう考えると、ほとんどの店が閉まって、長い間、休みに入るにも、妙に納得してしまいます。
静かなベトナムを楽しみたい方には、テトの日に来るのがうってつけかもしれません。


※このレポートは、大学生の生の声をお届けするものです。




 

 



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