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2011年1月11日 【ベトナム】
水上人形劇


ホーチミン現地留学生
川村 敦



 

先日、ベトナム人の友人と、日本人数名で、水上人形劇に行ってきました。
水上人形劇は、もともと、北部の伝統的なエンターテインメントで、
1~17話の民族的な短編が次々と演目されていきます。

操られている人形の表情は、非常にコミカルに作られており、
子供から大人まで遊んでみることができます。
舞台には、伝統的な建物を背景に、水一面が広がっています。

短編のなかには、水牛、田植えやアヒル農法の話が出てきて、
どこか、日本人と共通の農耕民族らしさを感じられる一方で、
仙女の優雅な舞い、ベトナムの伝説の話が出てくるところは、独自の文化を色強く感じられます。



 



この水上人形劇を観ていると、不思議に思うことがどうやって操っているかということです。
ただ、人形を上下左右に動かすだけでなく、手に持っているたばこを口にくわえ、
耳の穴から白い煙が吹き出したり、
人形が一瞬にして、木の幹をはね上がったり、
いくつもの人形が息がそろって動いたりするのは、きっと、観る人を感嘆させることでしょう。

終わってから、ベトナム人の友人が口をこぼしていたことは、
「これは、北部の伝統的なものだから、南部のあまり人はいかない。」ということ。
そういわれてみれば、この劇を観ている人は、観光客ばかりで、
ほとんど外国人ばかり、現地のベトナム人はその場に全くいない。
ベトナムが30年前に統一したとはいえ、現地でよく聞くのは、
南部と北部の人は仲が悪いということ。
ひょっとしたことから、南部と北部の見えない壁が少し垣間見えたような気がします。

 

※このレポートは、大学生の生の声をお届けするものです。




 

 



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